面白いことに――
悩み相談の半分以上は、当の相談者以外の人にとっては、「悩み」とは感じられないのですよね。
――え? それが悩み?
といった印象をもってしまう――
あるいは、
――その「悩み」は我がままの裏返しでは?
とか――
でも――
当の相談者は、そんなふうには露も思いません。
自分の「悩み」は至極正当であり、万人が悩むに値することだと感じている――
僕自身もそうですよ。
誰か良心的な人に助言されるまでは――
自分の「悩み」は至極正当であり、万人が悩むに値することだと感じているものです(笑
ですから――
思うのです。
人は――
暇さえあれば、悩んでいたいのではないか、と――
実は悩むことが大好きではないのか、と――
それこそが人ではないのか、と――
何か問題が起こっているから悩んでいるのではなく――
何かで悩んでいるから問題が起こっている――
悩み相談では、そういう構図が背景に潜んでいることを、つねに意識しておく必要があると感じます。