人は――
自分が「信じたい」と思うような情報は――
すぐに信じてしまうものなのですよね。
――ああ、そうだ。そうに決まっている。
と――
とくに批判的に吟味することもなく――
容易に受け入れてしまう――
自分が「信じたい」と思う情報に触れたときに、その情報の信憑性を冷静に分析したいと思ったら――
人は、どうすればよいのでしょうかね。
その情報をいったんは、
――信じたくない!
あるいは、
――信じられない!
といって、強く拒まなくてはならないのでしょうか。
もし、そうだとしたならば――
はたして、人は、それをちゃんと拒むことができるのでしょうか――自分が信じたがっている情報なのに――
おそらく、自分が「信じたい」と思うような情報に触れてしまった時点で、
――勝負あり
なのでしょう――「勝負あり」とは、要するに「自分が簡単に騙されてしまう」ということです。
予防策はただ一つ――
自分が「信じたい」と思うような情報は、想定も仮想も期待も予想も一切しない、ということくらいでしょうか――
そんなことが人間に可能かどうかは、よくわかりませんが――