必死で創造に取り組んでいるときは――
自分の創造が、たんなる模倣に終わっていることに――
なかなか気づかないものです。
少しくらい、いいかげんな気持ちで取り組んでいると、
(あ。これ、あれのマネになってるな~)
などと――
たやすく気づくものです。
創造に取り組むときは――
せっぱ詰まってはダメですね。
(う~ん、よくわかんないけど、こうしてみると、なんとなく面白くなりそう……なんとなく新しくなりそう……)
というくらいの気持ちが、ちょうどよいでしょう。
創造の根源は、
――いいかげんさ
にあると思います。
もう少しお行儀よくいうと、
――緩やかな連想
です。
裏を返すと、「緩やかでない連想」つまり「さしせまった連想」は――
創造を模倣に変えてしまいます。