まとまりのある話ばかりに触れていると――
何も考えなくなって、ただ話を消費するだけになってしまうから――
注意が必要です。
まとまりのある話というのは、
――起承転結
あるいは、
――序破急
などの構成がしっかりしている話――
あるいは、いわゆる、
――オチ
がついている話――
そういう話を見聞きしたときは――
構成がしっかりしているだけに――あるいは、オチがついているだけに――そのあとで、何も考えなくなってしまう――
下手をすると、何も感じなくなってしまう――
それは、一言でいえば、思考力の麻痺・感受性の摩耗ですね。
まとまりのある話は、完成度が高いという点では、申し分がないのですが――
そのあとに残すものが乏しいということを忘れてはいけないように思います。
創造的な思考力や普遍的な感受性を培うには、まとまりのない話――完成度の低い話――のほうが――
たぶん、効果的なのです。