マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

大局の判断を任された人は

 幾つもの局面の連なりを「大局」と呼ぶときに――
 
 大局での過誤は、個々の局面での修正をいくら積み重ねたところで――
 絶対に取り戻すことはできません。
 
 だからこそ――
 大局に基づいた判断が何よりも大切なのですが――
 
 このことは――
 すでに大局での過誤に気づきながら、個々の局面での修正を――ムダとわかっていながらも――積み重ねていかねばならない立場の人たちにとっては――
 大変に酷な話ですよね。
 
 人の世に、これ以上の不幸はないように思います。
 
 大局の判断を任された人は、このことを肝に銘じるのが良いでしょう。
 
 大局の判断を任された人は――
 常に腹案を用意しておく必要があります――それも1つではなくて2つか3つ――
 
 そして――
 最初の判断が誤りと気づいたら――
 すぐに腹案に切り換える――
 
 そのために――
 いつでも腹案に切り換えられるような判断を日頃から心がける――
 
 つまり――
 大局では、一点集中の決め打ちの判断は決して許されない――
 ということです。