マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

名文というものは

 名文というものは――
 
 それが――
 小説だろうと、論文だろうと、随筆だろうと、日記だろうと――
 
 あるいは――
 手紙文だろうと、電報文だろうと、箇条書き文だろうと――
 
 時を越えていきます。
 
 10年や20年――
 
 ときに100年や200年――
 
 ひょっとすると1000年や2000年――
 
 人の一生をしのいで余りある時を越えて――
 名文は後世に伝え残されます。
 
 時を越えるということは――
 その時代や状況の固有性には依らず、つねに人々の心に強く働きかけ続ける――
 ということです。
 
 だからこそ――
 時を越えることができる――
 
 そう思います。