人は争いごとが大好きだと考えられています。
もちろん――
建前は、違います。
――争いは良くない。
といわれることが多い――
が、その実、無意識に争いを好んでいる――
それが人です。
争いごとが大好きなのに――
そのことをふだんは意識していない――
ということですね。
この「ふだんは意識していない」というのがポイントです。
だからこそ――
建前として「争いは良くない」といわれるのです。
人が争いを好む存在であることの傍証として――
例えば――
物語を作ったことがない人は、自分の物語に争いの要素を入れようとしません。
逆に――
物語を何度も作ったことがある人は、真っ先に物語の軸となる争いごとを探します。
――争いがあるところに面白い物語ができる。
ということを――
熟知しているからです。
ここでいう「面白い物語」というのは、当然、
――争いごとが大好きな人にとって面白い
という意味ですよ。
では――
なぜ人は争いごとが大好きなのか――
色々な理由が考えられます。
が――
僕は、
――それが生物種として人(ヒト)の基本的性質だから――
と考えることにしています。
この基本的性質が備わっていたからこそ、ヒトは今この地球上で最も繁栄している――
と、考えるのです。
おそらく、「争いごとが大好き」という性質は、生物進化上、大変に有利なのです。