人は――
自分が秘密をもつと、誰にも心を開けなくなり――
誰にも心を開けなくなると、周囲に対して防衛的にり――
周囲に対して防衛的になると、しだいに威圧的になったりして――
つまり――
人は、自分が秘密をもつと、ろくなことになりません。
だから――
できるだけ秘密をもたないように生きていくのがよいのですが――
そうもいかないでしょうね。
――誰しも人に触れられたくないことが1つや2つはあるものだ。
などといいます。
では――
もし、自分が秘密をもってしまったら――
どうするのがよいのか――
いちばん簡単なのは――
それを秘密でなくしてしまえばよい――
といっても――
何も「その“秘密”を自分から率先してバラしてしまえ!」というのではありません。
腹をくくることです。
例えば、その“秘密”について、
――誰かに感づかれても、別にかまわない。
とか、
――人に訊かれたら、その時は正直に伝える。
とかいうように――
しっかりと腹をくくることです。
自分から率先してバラすのは、ちょっと品がないでしょう。