マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「などといい……」

 TVの報道などで、
 
 ――「AはBである」などといい……。
 
 という言い回しをよく耳にしますね。
 例えば、
 
 ――○○容疑者は、警察の調べに対し、「身に覚えはない」などといって容疑を否認している模様です。
 
 というように――
 
 この「などといい……」という言い回し――
 ちょっと、
(ドキっ!)
 とすることがあるのですね。
 
 もちろん、「『AはBである』などといっている」というのは――
 素直に考えれば、
 
 ――「AはBである」ということだけではなく、「CはDである」や「EはFではない」といったこともいっている。
 
 という意味だと解釈できますが――
 少しひねくれて考えれば、
 
 ――「AはBである」などと大変けしからんことをいっている。
 
 という意味に解釈できないこともないのです。
 
 先ほどの「○○容疑者は、警察の調べに対し、『身に覚えはない』などといって容疑を否認している模様です」についていえば、
 
 ――○○容疑者は、警察の調べに対し、「身に覚えはない」などと大変けしからんことをいって容疑を否認している模様です。
 
 となってしまいます。
 
 推定無罪の原則に立てば――
 これこそ、まさに、
 
 ――大変けしからんこと
 
 なのですが……(苦笑
 でも、そう聞こえてしまうことがある――
 
 だから、
(ドキっ!)
 としてしまうのです。
 
 ……
 
 ……
 
 もう少し巧い言い方は――
 ないのでしょうかね~。