何かを主張しようというときは――
制限時間が短く、せっぱ詰まっているほうがよいようです。
制限時間が長く、のんびりできるような場合は――
何も主張できなかったりします。
例えば、「AはBである」と主張するときに――
「今すぐ主張して!」
と迫られたら、
「AはBである! なぜならば……」
と即断即決できるのですが――
「慎重に主張して下さい」
と諭されたら、
(う~む。たしかに自分は「AはBである」と思うけれども、そうは思わない人もいるだろうから……)
と考え込んで、
「AはBであるといえないこともないのですが、すべての人がそういっているわけではないので……」
と優柔不断になってしまうのです。
「今すぐ主張して!」と迫られて即断即決できるのは、「AはBである」と思い込めているからで――
思い込めていなければ、どうしても優柔不断になってしまうのですね、人というものは――
――思い込み
というと、なんだか悪いばかりのことのようですが――
少なくとも即断即決には欠かせない要素といえましょう。