人は――
ある程度、知識をたくわえ、理解を深め、他者から独立して考えることができるようになったなら――
何よりも、
――基本
や、
――仮定
を大切にしていく必要があります。
――応用よりも基本
――結論よりも仮定
という意味です。
他者から独立して考えられる人は――
基本を踏まえて応用を実践することができますし――
仮定を踏まえて結論を導出することができます。
応用の実践や結論の導出は――
しっかりとした知性の備わっている人が行えば――
結果は必然的に等しくなります。
つまり、応用の実践や結論の導出は、
――誰がやっても一緒……。
もしくは、
――誰がやっても大差はない。
なのです。
ところが――
どんなに優れた知性を備えた人でも――
基本を根底から習得していなかったり、仮定を明確に意識していなかったりしたら――
有効な応用や有理の結論には至りません。
このことは――
あらゆる基本の根拠となる基本――
あらゆる仮定の前提となる仮定――
といえるでしょう。