マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「不惑」について

 僕は今年で41歳でして――
 
 かの孔子は、
 
 ――我、四十にして惑わず。
 
 といったそうですが――
 この「不惑」をもって、
 
 ――人は40歳になったら、心の迷いがなくなるものである。
 
 と一般論的にとらえることは、ちょっと危険ではないかと――
 僕は思っています。
 
 40歳になって惑い始めた人を、僕は何人か知っています。
 
 そして、何よりも――
 僕自身が惑い始めました。
 
(自分の人生の目標は、これまで通りでいいのだろうか)
 と――
 
 思うに――
 孔子の「不惑」は、「人は40歳になったら、心の迷いがなくなるものである」という一般論ではなく、
 
 ――人は40歳になったら、心の迷いが生じやすくなるから、十分に注意するように。
 
 という警句ではないでしょうか。
 
 そんな気がしています。