――スポークスマン(spokesperson)の魅力
というものが、あると思っています。
ここでいう「スポークスマン」とは、
――代弁者
のことで――
スポークスマンの魅力とは、例えば「スピーカー(speaker: 話し手)の魅力」とは明確に区別されます。
スピーカーの魅力とは――
いかに聴衆を惹きつけるかです。
話の内容はもとより、口調、声色、表情、仕草で聴衆を惹きつける能力――
それが、スピーカーの魅力です。
これに対し、スポークスマンの魅力とは――
代弁の依頼者の真意を過不足なく伝えられる能力が核になっています。
依頼者が――
果敢に伝えたがっている場合は、果敢に――
優美に伝えたがっている場合は、優美に――
明晰に伝えたがっている場合は、明晰に――
あらゆる依頼者の思いを反映させうる代弁能力――
それが、スポークスマンの魅力の本質です。
――この人に私の代弁を依頼したい。
そう思わせる何かを持っている人が――
スポークスマンとして魅力的なのです。