マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

まったく新しいものを創ってはダメ

 創作表現で、人々に喜んでもらおうと思ったら――
 まったく新しいものを創ってはダメなのだそうです。
 
 人々が期待しているものを創るのがよい、と――
 
 ただし、10割すべてを「期待しているもの」で仕上げれば――
 それは、期待ハズレに終わります。
 
 ――7~8割くらい
 
 が目安だといいます。
 
 つまり、人々が期待しているもので7~8割を仕上げ、残りの2~3割は人々が期待していないもの――まったく新しいもの――で仕上げるということですね。
 
 ――え? 新しいものが2~3割でいいの?
 
 と思われる向きもあるかもしれません。
 
 いいのです。
 
 人によっては、
 
 ――1~2割や0.5割でも十分だ。
 
 とさえ、いいます。
 
 というのは――
 多くの部分で、しっかりと人々の期待に応えることで――
 残りの「1~2割」や「0.5割」の目新しさが映えるのだそうです。
 
 映えるぶん、人々の印象に残りやすくなる――
 そして、かえって、
 
 ――なんて新しいんだ!
 
 と感じとってもらえる――
 そういうことなのだそうです。
 
(たしかに、そうなんだろうな)
 と、僕も思います。