この世の中では――
人には――
やりたいことと、やるべきこととが、与えられていて――
やりたいことをやっていれば、楽しいし、面白いし、やりがいが感じられ、生きがいも感じられる一方で――
やるべきをやっていれば、その時はツラくて苦しく、楽しくはないけれども、やり終えたあとでは報われる――
そんなふうにできています。
で――
人は――
これら「やりたいこと」や「やるべきこと」が、どのようなもので――
自分にとっての「やりたいこと」や「やるべきこと」が何なのかということを――
人生のできる限り早い段階で、認識しておくことが望ましいのですが――
実際には――
そうはウマくはいかないのですね。
「やるべきこと」なら、少しは簡単です。
多くは学校で教えてくれますから――
が――
「やりたいこと」となると、ちょっと難しい――
誰も教えてくれないからです。
当たり前ですね。
自分にとっての「やりたいこと」などが――
自分以外の誰か他の人たちに、わかるはずがない――
自分にとっての「やりたいこと」は、自分で探し出すしかないのです。
ひところ、
――自分探し
という言葉が、ちょっとした流行になりましたが――
「自分探し」というのは――
結局のところは――
「自分のやりたいこと探し」ではなかったか、と――
今の僕は思います。