どうにかして座談が巧くなりたい――
と思っています。
ここでいう「座談」とは――
例えば、宴会の席などで複数の聞き手に向かってお喋りをするようなことです。
僕は、自分で自分のことを、
――座談下手
だと思っています。
もう20代の頃から――
ずっと、そう思っています。
40歳を過ぎて、
(やっぱり座談が巧くなりたいな。どうして巧くなれないのかな)
と思っていたのですが――
きのう――
気づいたことがあります。
それは――
座談が巧い人は――
必ずといってよいほどに――
自分のことを話題にしている――
ということです。
自分の失敗とか――
自分の挫折とか――
自分の成長とか――
自分の幸運とか――
決して誰かのことを話題にしたりしない――
誰かの悪口はもちろんのこと――
自分以外の誰かを主人公に見立てたような話を決してしようとしていない――
あくまで自分自身を主人公に見立てた話をする――
(これだな、僕に足らないのは……)
と思いました。