計画を立てるときに――
何らかの失敗が前提になっていないような計画は――
使い物になりません。
すべての試みが成功のうちに終わることが前提となっているような計画――
それは、ただの夢想にすぎません。
夢想は、自由に思い描いている限りは、とても楽しいのですが――
楽しんで思い描いたものを“計画”と思ってはいけませんよね。
計画は、本来、立てるのが、とても苦しいものです。
計画を立てるときには――
下記のことを真剣に詰めなくてはいけません。
いつ、どこで、誰が、どんなことで失敗しうるのか――
失敗した場合に、どんな損害を被るのか――
それは、再起不能の損害ではないのか――
被った損害は、どうやったら取り戻せるか――
あるいは、取り戻す必要はないのか――
これら観点からの分析・対策が、どこまで万全かで――
その計画の出来・不出来が決まってきます。
何か計画を立てるときほどに――
つらく苦しいときはないといってもよいでしょう。