先週の木曜日は、旧正月でした。
太陰暦の1月1日です。
旧正月を意識するなど――
例年の僕なら、まったくないことなのですが――
今年は意識しました。
たぶん――
ここ数日の仙台の気候が、いつになく仄かに暖かいからです。
僕は仙台に住んでいます。
ここ1週間ばかりの仙台は――
まさに、
――新春
の様相であろうと感じます。
降り積もった雪のほとんどは融けていて――
晴れ間に覗く日差しは、うららかに輝いて――
とはいえ――
外の気温を調べてみると、氷点下よりも少し高いくらい――
暖かい時であっても、せいぜい3℃とか4℃なのですよね。
日中であっても、いったん日が陰ると、凍てつく寒さを覚えたりします。
陽春の煌(きらめ)きが厳冬の帷(とばり)に覆われている――
それが、いわゆる「新春の候」の実相であったのだと思います。
それは――
太陽暦の1月1日では決して味わえない趣きに違いありません。