マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

衣紋かけ、昭和も遠く……

 昭和を最も思わせる言葉として、

 ――衣紋(えもん)かけ

 を挙げた人が最も多かったのだそうです。

 きのう、ネットの記事で見かけました。

(たしかにな……)
 と思います。

 祖母が、よく使っていました――「ほれ、衣紋かけ、ここにあるぞ」と――

 僕らは、まず使いませんよね。

 ――ハンガー

 のほうを使います。

     *

 ――明治は遠くなりにけり。

 と、自身の作中で述べたのは――
 明治・大正・昭和の3時代を生きた俳人中村草田男ですが――

 最近では、

 ――昭和は遠くなりにけり。

 が、だいぶしっくりくるようになりました。

 今年は平成27年です。
 昭和が終わって26年ですね。

 明治が終わって26年といえば――
 昭和13年です。

 中村草田男が「明治は遠く……」と嘆じたのは、昭和6年のことだそうですから――
 たしかに昭和も遠くになったといえますね。