身近なところで何か争いごとが起こると――
その争いごとに積極的に関わろうとする人たちと、できるだけ関わらないようにしようとする人たちとが――
いるように思います。
この人たちの違いは――
おそらくは、
――争いごとが好きか嫌いか。
の違いでしょう。
いますよね――
身近に争いごとが生じると、どうしてもじっとはしていられなくなる人たちというのが――
反対に、スゴい勢いで、どこかに雲隠れしてしまう人たちというのも――
……
……
類は友を呼ぶといいますが――
争いごとが好きな人たち同士は、概して仲が良く――
争いごとが嫌いな人たち同士も、概して仲は良いようです。
そして、多くの場合――
争いごとが好きな人たち同士は、些細な衝突をきっかけに仲たがいをしてしまい――
争いごとが嫌いな人たち同士は、これといった衝突のないまま、交友は途絶えてしまう――
という傾向があるようです。
面白いのは――
争いごとが好きな人と争いごとが嫌いな人との間に、まれに親密な交友が始まりうる――
ということです。
本来なら、どうしようもなく、そりの合わない2人のはずですが――
何らかの偶然が重なって、いったん親密な交友が始まってしまうと――
その後は、案外、長く、良好な関係が続いたりします。
なぜでしょうか。
たぶん――
争いごとの好きなほうが、争いごとの嫌いなほうに、好んで争いごとをふっかける時は――
争いごとの嫌いなほうが、上手に間合いを取っていて――
争いごとの嫌いなほうが、争いごとの好きなほうに、どうしようもなく嫌気がさした時は――
争いごとの好きなほうが、上手に間合いを詰めていく――
そうやって――
2人の関係が安定的に継続されるのでしょう。