マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

もしも結婚が人生の墓場なら

 ――結婚は人生の墓場

 などといいますが――

 この句――
 どういう意味なのでしょうね。

 多くの人が、

 ――結婚すると様々なことに束縛され、自由がきかなくなって、あたかも墓場に入ったかのようになる。

 という意味で理解していると思います。

 僕も、きのうまでは、そう思っていました。

 が――
 きょう、この句について、思いがけない問題提起を目にしました。

 それは、

 ――「墓場」とは、そんなに否定的な言葉なのか。

 という問題提起です。

 墓場とは、亡くなった人が埋葬され、安らかに眠る場所です。

 あえて暴(あば)こうとか荒そうとか思う者は稀――むしろ、亡くなったの鎮魂を心静かに祈る場所――
 人々から、しぜんと畏敬の念が示される場所です。

 つまり、「結婚は人生の墓場」というのは、

 ――結婚をすることで、人は、永遠の安寧の場を得る。

 という意味にも解釈できるのではないか――
 ということですね。

(スゴい考え方だ!)
 と――
 思わず瞠目しましたよ。

 ……

 ……

 さらに――
 こんな句も目にしました。

 ――もしも結婚が人生の墓場なら、墓場とは実に良いところだね。

 ……

 ……

 粋な言葉だと感じます。