マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「女子大生」に“大人の香り”

 ――女子大生

 というと――
 なんだか、かなり“大人の女性”という印象が――
 僕にはあります。

 ――女子高生

 は、そうでもないのですよね。

 ――そんなの、当たり前だろ! 女子高生より女子大生のほうが年上なんだから!

 と、お叱りを受けそうですが――

 たしかに年上ですが――
 せいぜい数歳しか違わないのです。

 四十路に入った男(僕)の感覚にしてみたら――
 女子大生も女子高生も、そんなには違わないはずですよね。

 実際――
 きょうも、電車に乗っていて、近くの座席の女子大生たちの会話に聞き耳を立ててみたところ――
 聞き取れた内容から推し量る限り――
 女子大生は女子高生と区別がつかない程度に、
(わかい!)
 と感じました。

 それなのに――
 なぜか僕には、女子大生のほうが、女子高生よりも、格段に大人びて感じられるのですよね。

 厳密には、

 ――「女子大生」という言葉のほうが、「女子高生」という言葉よりも、格段に大人びた雰囲気を感じさせる。

 ということです。

(これは、どうしたことか!)
 と思って――
 あれこれと理由を考えてみたところ――

 ひとつ思い当たるふしがありまして――

(そうか、初めて「女子大生」「女子高生」を意識した時期の問題か)

 生まれて初めて「女子大生」や「女子高生」という言葉を意識したのは――
 中学生の頃でした。

 その頃――
 僕の生活圏の周辺に高校はありましたが――
 大学はありませんでした。

 つまり――
 中学生のマル太は日常的に女子高生の姿を見かける機会はありましたが――
 女子大生の姿を見かける機会はなかったのです。

 それで――
「女子大生」という言葉に、幻想的な“大人の香り”を、無意識のうちに練り込んでしまったのでしょう。