色気については――
よほど特別な活動でもしていない限り――
“醸(かも)し出す”よりは“感じ取る”のほうが何倍も重要でしょう。
「よほど特別な活動」というのは――
例えば、俳優とかモデルとか……。
俳優やモデルの活動では――
場合によっては、意識して色気を醸し出す必要があります。
歌手やダンサーなども、そうでしょう。
が――
そういう特別な活動をしていない限り――
僕らは、とくに意識して色気を醸し出す必要はありません。
必要のないことには――
あえて手を出さないのが賢明でしょう。
が――
意識して色気を醸し出すことではなくて――
意識して色気を感じ取ることのほうは――
僕らにも必要です。
より正確には――
意識して色気を感じ取ることができるように日頃から心の準備をしておくこと――
それが必要なのですね。
そうすることで――
僕らは、たぶん幾つになっても、瑞々しい感性を保てます。
意識して色気を感じ取るには――
以下の2つを心がけるのがよいでしょう。
1)自分の感情の変化に敏感になっておくこと
2)自分の感情の変化を素直に受け止めること
色気を感じ取るとき――
僕らは、感情が変化をしています。
それまで何とも思っていなかった人について、
――あれ? あの人、なんか色気がある。
と感じ取ることは――
その人に関わる自分の感情に、何らかの変化が起こったことを意味します。
もちろん――
それは多少なりとも性的な意味合いを含んだ変化です。
その変化を敏感に自覚し、素直に受容する――
――うわ~、こんなに変化しちゃったよ、すごいな~。
と深く感じ入る――
それが大切です。
決して――
その変化に気づき損ねたり、変化を恥ずかしがったりしないのがポイントです。
意識して色気を感じ取るとは――
そうした心持ちのことをいいます。