おととい8月11日は、
山の日
でしたね。
今年から“国民の祝日”となっています。
祝日が増えるのは、ほとんどの人たちにとって、ありがたいことでしょうから――
けっこうなことだと思っておりますが――
一つだけ気になることがありました。
それは、
(なぜ、わざわざ8月11日を祝日にしたのか)
ということです。
お盆休みが、だいたい8月13日~16日ですから――
新たな長期連休を作り出して、その経済効果を狙うのなら、「8月11日」ではなく、「8月12日」のほうが適切です。
同じことを疑問に思った知人がいて――
先日も、ひとしきり、
――なぜだろう?
と首を傾げあいました。
その後も――
考えれば考えるほどに気になってしまったので――
ちょっとネットで調べてみました。
そうしたら――
……
……
当初は、お盆休みの前日の「8月12日」が有力視されていたそうです。
が――
あることに思いが至り、「8月12日」案は見送られたといいます。
その“あること”とは――
……
……
1985年の日航機墜落事故です。
31年前の8月12日の夕方遅くでした。
以後――
毎年8月12日に御巣鷹山へ慰霊登山に向かう方々が、少なくありません。
そういう日を「山の日」にしてしまえば――
あの事故を知っていて、よく覚えている人は、多少なりとも複雑な心境となりますし――
何より、「山の日」の「山」が――
一般名詞の「山」ではなくなってしまいます。
……
……
(そういうことだったか……)
と納得しました。