マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

人間を2つに分ける(13)

 人間の体は――
 例えば、

 ――心身問題

 や、


 の「身」とは少しズレていて――
 むしろ、

 ――殻

 とか、

 ――骸

 に近いということを――

 3日前から――
 この『道草日記』で述べてきました。

 このことを踏まえて――
 今年の11月15日の『道草日記』以降――
 僕が繰り返し述べている、

 ――体は袋である。

 という主張に――
 再び触れたいと思います。

 ……

 ……

 体の袋は、皮膚という“かわ”なら成っています。
 その袋の中には、様々な物質・物体が含まれていて、諸処で複雑な構造をとっているのですが――
 質量として最も多いのは、

 ――水

 です。

 つまり――
 体は、思いっきり大雑把にいってしまえば、

 ――水が詰まった“かわ”の袋

 なのです。

 が――
 ただの袋ではありません。

 この袋は、内側の温度が恒にほぼ一定になるように保たれています。
 外側の温度にほとんど依存せずに、ほぼ37℃くらいなのです。

 なぜか――

 ……

 ……

 恒に栄養素と酸素とを袋の中に取り込んで――
 袋の中で緩徐な燃焼を起こしているからです。

 この燃焼で生じる熱が――
 基本的には、袋の内側の温度をほぼ一定に保っています。

 ……

 ……

 この体の袋は――

 よく考えたら――
 とても不思議な袋です。

 37℃くらい水30リットルくらいを“かわ”の袋に詰めて地べたに放っておくと――
 ふつうは、どうなるでしょうか。

 10分もしないうちに、水の温度は下がってきて――
 100分もすれば、ほぼ外側の温度と同じになるでしょう。

 袋が栄養素や酸素を独りでに取り込み始めたりは、決してしないのですね。

 では――
 なぜ体は独りでに動いて栄養素や酸素を取り込んでいるのか――

 ……

 ……

 その答えの1つが、

 ――散逸構造

 です。

 この『道草日記』では――
 2016年8月24日に触れています。

 体は、

 ――散逸構造

 の具体例の1つである――
 という答え方ですね。

 どういうことか――

 ……

 ……

 この続きは――
 ちょっと長くなりそうなので――

 また、あすに――