マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

人間を2つに分ける(4)

 人間(にんげん)の存在を考えるときに、

 ――袋の体、網の心

 ということを思う、と――
 きのうの『道草日記』で述べました。

 ……

 ……

 人間の体は、

 ――袋

 です。

 皮膚という“かわ”からできています。

 袋の中身の過半は水です。
 だいたい37℃くらいの温度に保たれています。

 なぜ温度が保たれているかというと――
 熱が常に供給されているからです。

 その熱の源は呼吸です。

 消化管で取り込まれた栄養素が肺で取り込まれた酸素と結合し、燃えます。
 その際に生じる熱が体を温めます。

 一般に――
 物が燃える際には――
 燃え方は激しく、急激です。

 が――
 人間の体の内では――
 燃え方は穏やかで、緩徐です。

 よって――
 体は、だいたい37℃くらいの温度をほぼ一定に保ちえます。

 ……

 ……

 人間の心については――

 あす――