人間(にんげん)の存在を考えるときに、
――袋の体、網の心
ということを思う、と――
きのうの『道草日記』で述べました。
……
……
人間の体は、
――袋
です。
皮膚という“かわ”からできています。
袋の中身の過半は水です。
だいたい37℃くらいの温度に保たれています。
なぜ温度が保たれているかというと――
熱が常に供給されているからです。
その熱の源は呼吸です。
消化管で取り込まれた栄養素が肺で取り込まれた酸素と結合し、燃えます。
その際に生じる熱が体を温めます。
一般に――
物が燃える際には――
燃え方は激しく、急激です。
が――
人間の体の内では――
燃え方は穏やかで、緩徐です。
よって――
体は、だいたい37℃くらいの温度をほぼ一定に保ちえます。
……
……
人間の心については――
あす――