――哺乳類と爬虫類の違いは?
といった質問が――
子どものときから、どうも好きになれませんでした。
それよりは、
――恒温動物と変温動物の違いは?
のほうが好きでしたし――
それよりも、
――動物と植物の違いは?
のほうが好きでしたし――
それよりも、
――生物と無生物の違いは?
のほうが好きでした。
今も、そうです。
生物と無生物との異同を踏まえた上で――
動物と植物との異同を考える――
動物と植物との異同を踏まえた上で――
恒温動物と変温動物との異同を考える――
恒温動物と変温動物との異同を踏まえた上で――
哺乳類と爬虫類との異同を考える――
そうした発想の流儀が――
僕には――
しっくりくるのです。
……
……
ハッキリいって――
面倒くさい流儀ですよ。
だって、「哺乳類と爬虫類の違いは?」と訊かれて――
ひとしきり「う~ん」と唸ったあと――
おもむろに生物と無生物とを比べ始めるのですからね。