マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

中途半端が一番よくない

 物語には、3つの要素があるといわれています。

  1) 舞台設定
  2) 人物造形
  3) 事象展開

 の3つです。

 これらのうち――
 どれか1つが、緻密かつ堅実に考案されていれば――
 他の2つが、どれだけ荒唐無稽で、奇想天外でも――
 物語は、現実感や重厚感をもって成立しうる――

 あるいは――
 他の2つが、どれだけバカバカしく、イイカゲンでも――
 物語は、ギャグやパロディとして成立しうる――

 ここで注意すべきは、

 ――中途半端が一番よくない。

 ということです。

 荒唐無稽や奇想天外の程度やバカバカしさやイイカゲンさの度合いが中途半端だと――
 物語は、破綻はしないまでも、平凡で魅力に欠けたものになります。

 また――
 緻密かつ堅実に考案された要素が1つではなく、2つあると――
 つまり、荒唐無稽や奇想天外な要素が1つしかない――あるいは、バカバカしく、イイカゲンな要素が1つしかないと――
 物語は、退屈とはならないまでも、あか抜けない駄作となりがちです。

 何事も、思い切りよく、メリハリをつけるのが、よいのでしょうね。