組織が良い状態を保つには――
ときにトップ・ダウンで機能し、ときにボトム・アップで機能するようでないと――
なりません。
いつでもトップ・ダウン、あるいは、いつでもボトム・アップというのでは――
組織は硬直し、機能は劣化します。
トップとボトムとが相互に働きかけあって初めて――
組織は、良い状態を保てるのです。
ただし――
これは、組織が最高に良い状態を保つための条件です。
そこまで高い目標を掲げられないときには――
あるいは、掲げなくてもよいときには――
この限りではありません。
そういうときは――
ひとまずトップがしっかりとしてさえいれば――
組織は、どうにか機能不全に陥らずに済みます。
トップがボトムを育てるということが――
よくあるからです。
機能不全に陥らなければ――
組織は、組織として、何とか生き残ることができます。
が――
……
……
その逆はありません。
ボトムがトップを育てる――
……
……
まあ――
絶対にないということはないと思いますが――
かなり稀でしょう。
トップは通常1人ですが――
ボトムは通常、何人もいて――
しかも、多くの場合、寄り合い所帯だからです。