マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

誰かを評価することに秀でたければ

 誰かを評価するということは――
 誰かに評価されるということです。

 どんな人をどんなふうに評価したかによって――
 自分自身も評価の対象となる――
 ということです。

 どんな人を良いとし、どんな人を悪いとしたか――

 その結論や結論に至る過程に――
 自分自身の人間観や人生観、価値観が現れます。

 よって――
 誰かを軽はずみに評価することは――
 危険なことです。

 誰かを評価するには――
 その“誰か”と刺し違える覚悟が必要です。

 あるいは、一蓮托生となる覚悟が――

 ……

 ……

 覚悟のない評価は――
 必ずや自分自身に跳ね返ってきます。

 ネガティブな評価は、もちろん――
 ポジティブな評価でも、そうです。

 ……

 ……

 誰かを評価することに長けている人は――
 メタ評価に長けている人です。

 メタ評価とは、

 ――評価を評価すること

 です。

 誰かをこのように評価することが、他の誰かによって、どのように評価されるのか――
 そのメカニズムに精通している人だけが、人を巧みに評価できます。

 誰かを評価することに秀でたければ――
 メタ評価の習慣をつけ、メタ評価の経験を積み、メタ評価の感性を磨くことです。