卑怯なことをすれば――
いずれは卑怯なことをしかえされる――
だから――
卑怯なことは一切しないほうがよいのです。
もちろん――
卑怯なことをされた当の相手の気持ちを考えるとか――
それを目の当たりにした周囲の人々の視線を考えるとか――
そういった配慮は大切です。
が――
誰かに卑怯なことをするとかしないとか考えている時点で――
すでに、そういった日常の真っ当な配慮は、ほとんど意味を成しません。
人は――
利己的な視野に固執しているから誰かに卑怯なことをしようと考えるのです。
であるならば――
その“卑怯”を思いとどまらせるのも、利己的な視野であるのが妥当です。
“卑怯”に“卑怯”なので――
“利己”に“利己”です。