マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

始めから間違っていた危険性

 ある発想や手法で課題に取り組み始め――
 始めのうちは巧くいっていたけれど――

 途中から巧くいかなくなって――
 最終的には、取り組み自体が頓挫してしまった――
 というようなときに――

 当然のことながら、

 ――なぜ途中から巧くいかなくなったのか。

 と反省をしたくなりますよね。

 その際に――

 人情としては、どうしても――
 巧くいかなくなった直前の時点で、何か問題が生じたのではないか、と――
 考えたくなりますが――

 実は――
 始めから発想や手法が間違っていたのではないか、と――
 疑うことも大切です。

 発想や手法の欠陥が、始めのうちは明らかにならなかったけれど――
 途中から、にわかに明らかになって――
 その時点では、もはや、どうにも取り返しがつかなくなっていたのではないか、と――

 ……

 ……

 実は、始めから間違っていた危険性というのは――
 何か課題に取り組む際には、大変に深刻です。

 もちろん――
 その課題に取り組み始めて頓挫するまでの期間が――
 数日とか数十日であれば――

 まあ――
 笑って済ませることもできますが――

 もし――
 数年とか数十年とかであれば――

 そうもいっていられません。

 ……

 ……

 数十年単位で――
 国や社を挙げて――
 何か課題に取り組むようなときには――

 この危険性を十分に踏まえる必要があります。