人には、表舞台で輝く人と、そうでない人とがいます。
そして――
同じ表舞台で輝く人にも――
表舞台の真ん中で輝く人と端っこで輝く人とがいます。
真ん中で輝く人は――
個性の強い人です。
何事も自分に固有の手法や様式を持っていて、濃厚な存在感があって――
その存在感が周囲の人々に活かされ、際立たせられることによって、無比の魅力を発揮します。
例えば――
バンドのステージ演奏におけるボーカルのような役回りです。
一方――
端っこで輝く人は――
個性の強くない人です。
とくに自分に固有の手法や様式は持っていなくて、存在感は何となく希薄なのですが――
その代わり、どんなに濃厚な存在感の人とも巧く歩調を合わせてやっていき、その人が無比の魅力を発揮しやすくなるように手助けをします。
例えば――
テレビのトーク番組における司会者のような役回りです。
……
……
表舞台に立とうとする人は――
自分が真ん中を目指すのか端っこを目指すのかを慎重に吟味するのがよいでしょう。
たまに、
(あ。この人、ぜったい真ん中の人なのに、端っこに来ちゃってるよ)
とか――
(ずっと端っこにいたらよかったのに、なんで真ん中に来ちゅうかな)
とかと――
感じることがあります。
もったいないことです。