マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

センスは意志である

 ――センスは意志である。

 と――
 僕は考えています。

 ふつう、「センス」というと、

 ――ある分野における天性の判断力

 くらいの意味ですね。

 例えば、

 ――彼には野球のセンスがある。

 といえば、

 ――彼は野球選手としての天性の判断力がある。

 という意味になります。

 こうした場合――
 たしかに、当人に天性の判断力はあるのでしょうが――
 それだけで「センスがある」とはいわれません。

 その“天性の判断力”を活かそうとする意志もあって初めて、「センスがある」といわれます。

 この意志は、どのような形で発現するのか――

 情報収集として発現します――“天性の判断力”を活かすための情報収集です。

 どこに情報があるかを感じとるから「センス」なのですね。

 日本語の「センス」は、英語の「sense」に由来し――
 この言葉には、「感じとる」「感じとること」といった意味もあります。

 どこに情報があるかを感じとり、それを確実に収集しようとする――
 その意志こそが、「センス」の本態です。