――転職に向いている人は、暗黙の了解をいち早く察知する人である。
という考え方があるそうです。
(たしかに、そうだろうな)
と思います。
新たな職場へ確実になじむには――
その職場で共有されている“暗黙の了解”をいち早く察知し、受容する必要があるからです。
が――
このことは――
転職に向いている人が必ずしも職業人として一流であるわけではないことを意味します。
というのは――
職場の“暗黙の了解”をいち早く察知する人は――
それを無批判に受容する可能性が否定できないからです。
一流の職業人は――
職場の“暗黙の了解”を無批判に受容するのではなく――
その“暗黙の了解”の善悪ないし優劣ないし巧拙を見極め――
必要に応じて職場に働きかけを行い、これを的確に修正していく資質を備えています。
転職に向いているか否かと職業人として一流か否かとは――
基本的には独立しています。