マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

強い政治家

 政治家の仕事は――
 僕ら有権者の立場からすれば――
 公利公益の確保ですが――

 政治家も人である以上は――
 私利私欲とも決して無縁ではありません。

 これら公利公益と私利私欲とを――
 巧い政治家は――
 切り離します。

 自分の利益を考えず――
 自分の欲求を抑え――
 自分を律することで、公衆の利益を追求します。

 きわめて標準的な政治姿勢といえます。

 一方――

 強い政治家は――
 私利私欲と公利公益とを結びつけます。

 自分の利益を考えて――
 自分の欲求を抑えずに――
 自分自身を駆らせて、公衆の利益を追求します。

 具体的には――
 自分のためになることで、自分が、

 ――やりたい!

 と心から思えることを探し出し――
 それが、公衆のためになることを示し、かつ公衆を心から納得させるか――

 あるいは――
 公衆のためになることを探し出し――
 それが、自分のためにもなることに気づき、かつ自分が、

 ――やりたい!

 と心から思えるようになる――

 そんな公利公益と私利私欲との連結を――
 さらりとやってのける政治家こそが――

 強い政治家です。