――プロフェッショナル
というと――
何だか格別に高邁で崇高な条件のように解釈されることがあります。
そんな、いわば、
“プロフェッショナルのインフレーション”
に――
僕は、なかなかなじめません。
「プロフェッショナル」というのは、一部の傑出した職業人だけが満たしている条件ではなくて――
真っ当な社会人なら誰もが満たす必要のある条件ではないか、と――
僕は考えています。
プロフェッショナルとは何か――
――自分に求められていることと自分がやりたいこととの整合がとれていること
だと――
僕は考えています。
ごく当たり前のことですが――
ただ求められていることをこなすだけではプロフェッショナルではありませんし――
ただやりたいことに邁進するだけではプロフェッショナルではありません。
求められていることやりたいこととの釣り合いがとれてこその、プロフェッショナルです。
が――
それは、何か特別な求道の営みなどでは決してありません。
一般に、社会に出て何らかの報酬を受けながら就労をする者なら、誰もが問われている社会人の責任である、と――
僕は思うのです。