どんなに後ろ向きの歌詞であっても――
たとえ、どんなに非建設的で、非生産的で、愚痴のオンパレードみたいな歌詞であっても――
その詞に情念が込められ、唄われたなら――
その歌詞の“後ろ向き”が、まったく気にならなくなる――
ということがあります。
素直に、
(いいね)
と思えてしまうようになるのですね――たとえ、非建設的で、非生産的で、愚痴のオンパレードであっても――
不思議なことです。
……
……
これは――
何を意味しているのか――
……
……
たぶん――
そこに嘘が混じるか否か――
でしょう。
その後ろ向きの歌詞に嘘がなければ――
真心から滲み出た“後ろ向き”であれば――
その詞に――
人の情念が乗り移り――
歌は力を得るのです。