マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

恋愛関係になる意志 ≠ 恋愛感情

 ――恋愛感情の“受け入れ”と“受け止め”とは違う。

 という話を――
 おとといの『道草日記』で述べました。

 恋愛感情の“受け入れ”とは、

 ――相手の恋愛感情に応え、恋人としての関係を結ぶこと

 で――
 恋愛感情の“受け止め”とは、

 ――相手の恋愛感情に気づき、人としての礼節を示すこと

 です。

 恋愛感情を受け止めるか否かについては――
 この世の中を人として渡っていく以上は――
 おそらく、議論の余地はありません。

 恋愛感情に関わる深刻な争いごとを避けるには――
 とにかく――
 恋愛感情を受け止めていくしかありません。

 きちんと受け止めていければ――
 深刻な争いごとを招く可能性は格段に低まるはずです。

 が――
 もちろん――
 相手のあることですので――
 いくら、きちんと恋愛感情を受け止めていても――
 深刻な争いごとを招く可能性は、ゼロではありません。

 とはいえ――
 きちんと受け止めていれば――
 不運にも深刻な争いごととなりそうなときには――
 第三者に助けを求めやすくなります。

 あなたが、きちんと恋愛感情を受け止めていることがわかれば――
 その第三者は、すぐに味方になってくれるでしょう。

 少なくとも、

 ――何か変なことをいって怒らせたんじゃないの?

 などと疑われることはないはずです。

 ……

 ……

 このような観点から――

 恋愛感情というものは――
 何としても受け止めておきたいところですが――

 それを受け入れるか否かについては――
 もちろん――
 あなたの自由です。

 たいていの人は――
 その相手が自分にとって恋愛の対象となりうるか否かで――
 判断しているはずです。

 それでよい、と――
 僕も思います。

 ただし――
 ここで絶対に忘れたくないことがあります。

 それは――
 誰かが、あなたに恋愛感情を抱いているということと――
 その恋愛感情を、あなたが受け入れるということとは――
 少なくとも、心の働きとしては、

 ――まったく異なる。

 ということです。

 恋愛感情を受け入れるというのは――
 相手の恋愛感情に応え、恋人としての関係を結ぶこと――
 つまり、自分に恋愛感情を抱いている相手と恋愛関係になる意志を示すこと――
 です。

 この意志を――
 恋愛感情と混同してはいけません。

 ――恋愛関係になる意志

 というのは、あくまでも「意志」であって――
 恋愛感情のような「感情」ではないのですね。

 ですから――
 この心の働きは、「恋愛感情」に引っかけて、

 ――恋愛意志

 とでも呼ぶのがよいでしょう。

 ……

 ……

 恋愛感情と恋愛意志と――

 これら2つを――
 日本語では明確に区別できます。

 恋愛感情は、

 ――恋

 恋愛意志は、

 ――愛

 です。