マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

モテる技の正道と邪道と

 自分が恋愛感情を抱いた相手と確実に恋愛関係になれる能力ないし技能が――
 いわゆる、

 ――モテる技

 であることを――
 きのうの『道草日記』で述べました。

 ……

 ……

 この技には――
 正道と邪道とがあります。

 正道は――
 単純です。

 ――自分の恋愛感情を相手に受け止めさせ、受け入れさせる。

 これです。

 鍵となるのは、

 ――礼節

 です。
 7日前の『道草日記』で述べた“恋愛感情の受け止め”と同様ですね。

 ……

 ……

 モテる技の正道では――
 まず――
 自分の恋愛感情にいち早く気づき、ありのままに素直に自覚する――

 決して、

 ――このオレが、あんな女に惚れるわけがない……。

 とか、

 ――なんで、あたしが、あんなヤツを好きになるのよ!

 とかといって――
 自分の恋愛感情を否認してはいけない――

 その上で――
 自分が恋愛感情を抱いていることを相手に正直に伝え、

 ――私の恋人になって欲しい

 と誠心誠意、依頼する――

 この一連の過程において――
 終始、礼節を示し続ける――

 それが――
 モテる技の正道です。

 ……

 ……

 では――

 モテる技の邪道とは何か――

 ……

 ……

 これは――
 邪道だけあって、かなり煩雑です。

 すなわち、

 ――自分の恋愛感情を隠し続ける一方、相手が自分に恋愛感情を抱くように仕向けたり、あるいは自分に恋愛感情を抱くまで気長に待ったりした上で、その相手の恋愛感情を受け入れる。

 というものです。

 これは――
 ちょっと素直ではなくて――
 たぶん礼節に適ったやり方でもなくて――
 はっきりいえば、

 ――不誠実なやり方

 です。

 よって――
 お勧めはしません。

 が――
 意図的ないし意識的かどうかは別にして――
 こうしたやり方で得恋してしまっている事例をしばしば見聞きしますので――
 失念はしないほうがよいでしょう。

 このような歪(いびつ)な過程を経て成立してしまっている恋愛関係が現に少なからず存在している――
 という現状の認識は――

(意外に重要ではないか)
 と――
 僕は思っています。

 その認識がなければ――
 うっかり“邪道”に手を染める可能性が、格段に高くなるからです。