マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

闘も虐も欲求の一種

 生物種としてのヒトが――
 この地球上に、他に類をみない繁栄を築き上げえたのは、

 ――闘

 や、

 ――虐

 を楽しめる性質があるからだ――
 ということを――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 ……

 ……

 たしかに――
 そう述べましたが――

 もちろん、

 ――闘

 と、

 ――虐

 とを――
 同等に扱うつもりはありません。

 ……

 ……

 ――闘

 と、

 ――虐

 とで――
 より基本的で一般的な概念は、

 ――闘

 のほうであると考えられます。

 ――虐

 は、

 ――闘の特殊な例

 つまり、

 ――負ける可能性のない闘いに勝ち続けること

 と解釈できます。

 よって――
 闘が楽しめるなら、虐も楽しめるに違いありません。

 ところで――

 ……

 ……

 虐はもちろん、闘も――
 ふつうに考えれば――
 道徳による制御の対象です。

 ――道徳は欲求の関数である。

 ということを――
 先月6日の『道草日記』で述べました。

 よって、

 ――闘

 も、

 ――虐

 も――
 欲求の一種であろうと思います。

 では――
 どのような種類の欲求か――

 ……

 ……

 一般に――
 欲求は、

 ――摂食欲求

 ――睡眠欲求

 ――排泄欲求

 などの生物的ないし生理的な欲求と、

 ――承認欲求

 ――支配欲求

 ――所蔵欲求

 などの社会的ないし心理的な欲求とに分類される、と――
 先月5日の『道草日記』で述べました。

 ……

 ……

 ――闘

 や――
 その派生である、

 ――虐

 は――
 生物的ないし生理的な欲求と社会的ないし心理的な欲求との――
 どちらでしょうか。

 ……

 ……

 なかなかに難しいところですが――

 ……

 ……

 現時点の僕は、

 ――闘

 や、

 ――虐

 は――
 社会的ないし心理的な欲求であろうと思っています。

 生物的ないし生理的な欲求として、

 ――生存欲求

 というのを想定し――
 その欲求の支持として、

 ――闘争欲求

 という社会的ないし心理的な欲求を想定しうる、と――

 ……

 ……

 ――闘

 や、

 ――虐

 を楽しめる性質は――
 生物種としてのヒトに、

 ――闘争欲求

 が備わっていることの一環でしょう。