マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

人間を2つに分ける(6)

 人間を2つに分けるとすると――

 ふつうに考えれば――
 それは、

 ――心と体

 に分けるのが自然であり――

 その際――
 人間の体は、

 ――袋

 であり――
 人間の心は、

 ――網

 である――
 ということを――
 ここ数日の『道草日記』で述べています。

 こう述べると、

 ――心身二元論ですか。

 と思われる方も少なくないのではないかと思います。

 心身二元論とは――
 簡単にいうと、

 ――人間の心と体とは互いに完全に独立している。

 という考え方です。

 が――

 その種の問題意識は――
 今は措きます。

 心身二元論でも、心身一元論でもよいのです。

 さしあたりは――
 どちらでもよい――

 ……

 ……

 実をいえば――
 僕は、心情的には、心身一元論に近いのですが――

 そのことと、僕が人間を2つに分けようとすることとは――
 直接的には無関係です。

 ……

 ……

 僕がいいたいのは、ただ1つ――

 もし――
 人間の体の着目するのであれば――
 それは、
(袋だよ)
 ということであり――
 もし――
 人間の心に着目するのであれば――
 それは、
(網だよ)
 ということだけ――

 それだけです。

 つまり――
 着目の仕方を変えれば、
(なぜか、ぜんぜん違ってみえる)
 ということだけであり――

 なぜ違ってみえるのか、とか――
 そもそも本当に違っているのか、とかいったことは――
 ここでは、まったく問うつもりがありません。

 それを問うのであれば、

 ――人間を2つに分ける。

 という発想それ自体を――
 まずは捨てなければならないでしょう。