マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

人間を2つに分ける(7)

 人間の体は、

 ――袋

 であり――
 人間の心は、

 ――網

 である――
 ということを――

 4日前から――
 この『道草日記』で繰り返し述べています。

 ……

 ……

 たしかに――
 人間の体は“袋”で、心は“網”だと――
 僕は思っていますが――

 それら“袋”や“網”は――
 ふつうの袋や網とは、ちょっと違う――
 ということにも――
 多少の留意が必要です。

 ……

 ……

 体の“袋”は、内側が完全に密封されているわけではありません。

 部分的に開放されている袋です。
 開放されている部分から、物質の類いが盛んに出入りしています。

 また――
 心の“網”は、繋ぎ目が常に固定されているわけではありません。

 繋ぎ目が自在に変化する網です。
 個々の繋ぎ目が切れたり付いたりするのをせわしく繰り返します。

 そうした固有の特徴を備えてはいるけれども――
 構造としては、概して袋であり、網なのです。

 人間の体は、袋のように、何物かを取り込むことができますし――
 人間の心は、網のように、何事かを絡め取ることができます。