マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

人間を2つに分ける(15)

 ――袋の体

 の不思議は、

 ――散逸構造

 の不思議に置き換えられる――
 ということを――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 ……

 ……

 では――

 ――網の心

 については――
 どうでしょうか。

 実は――
 この網にも不思議はあります。

 どんな不思議か――

 ……

 ……

 この網は――
 言葉という“働き”によって繋がっています。

 網の結び目の1つひとつが心です。

 ただし――
 これら心は2つに大別されます。

 1つは、

 ――あなた自身の心

 もう1つは、

 ――あなた以外の人間たちの心

 です。

 つまり――
 この網には、無数の結び目があるけれど――
 そのほとんどは、他者の心なのですね。

 それら結び目の中で、唯一、特別な結び目があって――
 それが、自分の心です。

 もちろん――
 無数の“他者の心”と唯一の“自分の心”とをみている、

 ――自我

 というものについても――
 考えないわけにはいきません。

 実は――
 僕が、

 ――網の心

 というときには――
 自我を含めています。

 とはいえ――

 ここで――
 思わず、

 ――その“自我”と“自分の心”との関係は?

 というところまで問い始めると――

 この網の造りは――
 ずいぶん煩雑になります。

 よって――
 今は問いません。

 ひとまず――
 “自我”と“自分の心”とは一体である、と――
 みなしましょう。

 ……

 ……

 ところで――

 この網は――
 何のための網でしょうか。

 ……

 ……

 「網」と呼ぶからには、何かを絡め取れるのですが――

 その「何か」とは、何か――

 ……

 ……

 ――客観性

 です。
 正確には、

 ――「客観性」と信じられる何か

 です。

 ……

 ……

 では――

 ――心の網が客観性らしき何かを絡め取る。

 とは――
 どういうことか――

 ……

 ……

 ここから先は――
 また長くなりますので――

 つづきは、あすに――