――女性の体の美しさ
について――
きのうまでの『道草日記』で述べてきました。
……
……
もちろん――
体の美しさは、女性についてだけでなく、男性についても、成り立ちえます。
よって、
――女性の体の美しさ
を論じるなら、
――男性の体の美しさ
も論じるのが公平でしょうが――
たぶん――
あまり面白い論じ方はできないでしょうね。
……
……
それは――
男性の体の美しさが女性の体の美しさに劣っているから――
というわけではなくて――
単に――
僕が男だからです。
男の僕には、“男性の体の美しさ”は、通り一遍でしか語れません。
女性なら――
たぶん面白い論じ方ができるでしょう。
あるいは――
僕が男性に生殖欲求を覚えるなら――
面白い論じ方ができるかもしれません。
あいにく――
僕は、男性には生殖欲求を覚えません。
……
……
こうして考えてみると――
体の美しさというものは――
あくまで、
――自然的な肉体美
に基盤があるのだと感じます。
その“台地”の上に“楼閣”のようにして造り込まれているのが、
――社会的な肉体美
である――
つまり、
――観念的な肉体美
であるのでしょう。
おそらく、“台地”は普遍的ですが、“楼閣”は普遍的ではなくて――
国や地域や時代によって自在に造り変えられるのです。
