――気分は共鳴しやすい。
という警句について――
とりわけ、
――共同体の雰囲気は、その共同体に属する一部の人たちの間で共鳴している気分に支配されやすい。
ということを――
きのうの『道草日記』で述べました。
そして、
――気分の共鳴に最も気をつけてほしいのは、共同体の指導者である。
ということも――
……
……
ここでいう「共同体」が、
――職場
とか、
――家庭
とかいった小規模なものであれば――
冒頭の、
――気分は共鳴しやすい。
という警句は――
日常の些事に関わることと割り切ってよいのですが――
もっと規模が大きくなると――
例えば、
――政府
とか、
――国家
とかになると――
もう、「日常の些事」とはいっていられません。
仮に、政府や国家の雰囲気が異常な気分に支配されれば――
その政府や国家は、その異常な気分に引きずられ、異常な政策を実施したり、異常な外交を展開したりするでしょう。
その結果――
国策の取り返しのつかない失敗に至り――
最悪の場合――
国は滅ぶ――
……
……
気分の共鳴に最も気をつけてほしいのは――
政府や国家の指導者です。