マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

意識の3つの性質に関する言葉の問題

 意識の3つの変化――

 すなわち、

 ――意識混濁

 ――意識狭縮

 ――意識変容

 の3つから、それぞれ意識の3つの性質、

 ――清明

 ――可及性

 ――均質性

 が指摘できることを――

 きのうまでの『道草日記』で述べてきました。

 

 このような意識の見方は、わりと一般的であり――

 僕自身、とくに奇をてらっているつもりはありません。

 

 が――

 実は、「可及性」や「均質性」といった言葉を用いることについては――

 まったく一般的ではありません。

 

 一般的には、「可及性」ではなく、

 ――広がり

 などの言葉が用いられますし――

 また、「均質性」ではなく、

 ――質的なもの

 などの言葉が用いられます。

 

 「広がり」や「質的なもの」といった言葉は、

 (なんか、違う)

 と、僕は思っています。

 

 「広がり」も「質的なもの」も、「清明性」に比肩しうる概念を指す言葉であるはずですが――

 字面をみる限り、「清明性」と釣り合っているようには、とても思えません。

 

 「清明性」と釣り合っていて、かつ「広がり」や「質的なもの」に代わりうる言葉はないか――

 

 そう考えて捻り出した言葉が「可及性」であり、「均質性」であったのですが――

 

 「均質性」はともかく、「可及性」は、

 (失敗したな)

 と思っています。

 

 (ふつうに「広範性」でよかった)

 と思っています。

 

 要するに――

 僕は、「広がり」に代わる言葉が欲しかっただけなのです。

 

 例えば、

 ――意識には少なくとも3つの性質が知られている。清明性、○○性、○○性である。

 といえれば、よかったのです。

 「意識には少なくとも3つの性質が知られている。清明性、広がり、質的なものの3つである」とは絶対にいいたくなかったのです。

 

 よって――

 あす以降――

 意識の3つの性質を、

 ――清明

 ――広範性

 ――均質性

 と記すことにします。

 

 以上は、たんなる表記の問題――言葉の問題――です。