マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

再び、意識の3つの変化と3つの性質と

 意識の3つの変化――

 すなわち、

 ――意識混濁

 ――意識狭縮

 ――意識変容

 の3つから――

 それぞれ意識の3つの性質、

 ――清明

 ――広範性

 ――均質性

 が指摘できることは――

 12月16日の『道草日記』(および、それ以前の『道草日記』)で述べました。

 

 これら3つの性質は、すでに述べた通り、

 ――意識の性質は、舞台の照明の機能に似ている。

 という比喩から導かれています。

 

 が――

 実は――

 おとといの『道草日記』で述べた「意識の働き」の命題――

 すなわち、

 ――「意識の働き」とは、“現在の感覚”が“過去の感覚”と絶え間なく照らし合わされて何らかの相関性が見出される続けることである。

 という命題からも――

 導くことができるのです。

 

 以下に――

 その概略をお示ししましょう。

 

 ――清明

 とは、

 ――“現在の感覚”が“過去の感覚”と十分に高い精度で照らし合わされること

 とみなせます。

 例えば、“現在の感覚”が“過去の感覚”と低い精度でしか照らし合わされなかったら、相関性の評価・判定それ自体が十分には成し遂げられないでしょう。

 こうした不具合は、

 ――意識混濁

 に相当すると考えられます。

 

 ――広範性

 とは、

 ――“過去の感覚”と照らし合わされる“現在の感覚”の数ないし量が十分に多いこと

 です。

 例えば、“過去の感覚”と照らし合わされる“現在の感覚”の数や量が少なければ、たとえ、その照らし合わせの精度が十分に高くても、全体的には、相関性の評価・判定が欠乏するでしょう。

 こうした不具合は、

 ――意識狭縮

 に相当すると考えられます。

 

 ――均質性

 とは、

 ――“過去の感覚”と照らし合わされる“現在の感覚”が万遍なく選ばれること

 です。

 例えば、“過去の感覚”と照らし合わされるのが、“現在の感覚”の一部に偏っていたり、あるいは、何か別の“過去の感覚”であったりすれば、たとえ、その照らし合わせの精度が十分に高くても、成される相関性の評価・判定は的外れとなるでしょう。

 こうした不具合は、

 ――意識変容

 に相当すると考えられます。