マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

エントロピーが身体の内部に溜まると……

 身体が精神からの制御を受けなくなって、

 ――“身体の内部の部分情報”を身体の外部へ送り出すのに費やしうる“身体の内部の全体情報”の量の上限

 が高くなると――

 身体の内部にエントロピー(entropy)が溜まりやすくなる――

 と考えられる。

 

 具体的には――

 身体の、

 ――神経系

 つまり、

 ――神経の装置

 にエントロピーが溜まりやすくなる。

 

 そうなると――

 どうなるか。

 

 ……

 

 ……

 

 ――エントロピー

 とは、

 ――不確実性

 であった。

 

 よって、

 ――神経の装置

 の機能が、不確実になる。

 

 そうなると――

 どうなるか。

 

 ……

 

 ……

 

 ――知覚

 や、

 ――運動

 の誤りが増える。

 

 精確には、

 ――知覚

 や、

 ――運動

 が無作為的になり――

 その結果、誤りが増える。

 

 ――知覚

 や、

 ――運動

 が無作為的になれば――

 身体の生存が脅かされるのは自明であろう

 

 危険の回避を偶然に頼ることになるからだ。

 

 よって――

 精神は、生存の確率を少しでも高めるために、身体を制さねばならぬ。

 

 ――知覚

 や、

 ――運動

 を少しでも作為的にすることで――

 危険を意図的に避けるようにせねばならぬ。

 

 身体が、

 ――“身体の内部の部分情報”を身体の外部へ送り出すのに費やしうる“身体の内部の全体情報”の量の上限

 を可能な限り低く抑えようとするのは――

 そうした事情による、といえる。

 

 これは――

 おそらくは、身体が、生命の進化の過程で、自然に獲得をした性質である。

 

 『随に――』