世界があって自我があり――
自我があって世界がある――
ということを――
おとといの『道草日記』で述べました。
自我も世界も――
それ単独では成立しえない、と――
……
……
自我は世界の中心にあります。
そして――
その世界は、いかなる他者とも共有しえない――自分一人の世界です。
いかなる他者も――
自分の世界とは違う固有の世界をもっているのです。
……
……
きのう――
こんな話をよみました。
曰く、
――男の子は打たれても挫けない強さを身につけることが大切であり、女の子は一人でも生きていける逞しさを身につけることが大切である。
と――
(なるほど……)
と感じ入りました。
(男の子と女の子とでは「世界」の錯覚の仕方が違うのだな)
と――
……
……
繰り返しますが――
自我は世界の中心にあります。
そして――
他者の自我も、その世界の中心にあります。
男の子は――
放っておくと――
自分こそが世界の中心だと思い込みやすく――
実は、全ての他者が同じように世界の中心であることを知って――
傷つきやすいのでしょう。
女の子は――
放っておくと――
世界を他者と共有していると思い込みやすく――
実は、いかなる他者とも世界を共有していなかったことを知って――
萎えやすいのでしょう。